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2016.06.02徐行していても・・・

この狭い道で、相手車は右の草むらの
陰からバックで出てきたのです。
発見したのは衝突の2m~3m手前
ですから、徐行していても
間に合わず、契約車の運転席側
後ろに衝突。
相手車のレンズの破片は、道路中央
付近にあった。

 

自車の擦過痕の長さは、55cm
この長さから、衝突時の速度は計算できる
V=√2agSの公式に当てはめると
時速約10Km位で、徐行と言える。
相手車を発見してから、ブレーキが
効き始めるまでの時間を、空走時間と
いって平均0.75秒かかると言われている。
その間進む距離は、時速×時間だから
10Km/h÷3.6×0.75秒=2.08m
空走距離+擦過痕の長さは2.63m

2~3m手前という主張と合致する。
*aはタイヤと道路の摩擦係数(0.7) *gは重力加速度
(9.8m/s2) *Sは距離 

*3.6は時速を秒速に変換する係数
 

相手車の写真から、かなりハンドルを
切ってのバックだったことが解る。
相手からは、自車を確認する術がない。
何も見えるわけがなく、音だけが頼り
だったと思うのだが、そろ、そろ、と
出ることもせず、一気に中央まで
出たのだろう。
こんな運転されたのでは、いくら徐行
していても、回避は不可能に近い。
それでもこちらにも1割の過失があると言う。

今回の過失割合は、比較的早めにケリが付いた。
無過失を主張するため、こちらの保険会社は交渉出来ない。
(弁護士法違反になるからだ)
山手保険も同じで、交渉したらば弁護士法に触れる。

ここでいつもの作戦を取る、相手保険会社に対して
山手保険を交渉窓口にしないのであれば、仕方がない
弁護士を立てます。
その時はそちらにも弁護士を立てて貰います。
どうしますか、山手保険を窓口に認めますか?


これで大方の保険会社は、窓口を認めてくれる。
今回も認めて貰っての交渉だったが
写真と計算式を示しての交渉には
1-9での勝算が薄いと思ったのだろう
3日目で、0-100で処理しますとの回答
を得た。

いつでもこんなにうまく行くとは限りません。
今回は、写真を撮れたこと、擦過痕から
すぐ速度を割り出し、徐行していたと、
主張出来た事など、ラッキーな面もありましたが、
最大の勝因は徐行していたことです。



 

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